議事録
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2026年3月3日
第11回
中小企業DX研究会
日時:2026年3月3日(火)15:00-17:00(終了後懇親会)
場所: 法政大学新見附校舎
発表者:
メイショウ(株) 川杉敦子社長
(株) ApstoWeb 渡辺景太氏
第11回中小企業DX研究会では、メイショウ株式会社の川杉敦子社長より、プリント基板実装における「リワーク(修理)」工程のDXについて講演が行われた。従来、製造ラインでは不良ゼロが前提とされ、修理工程はライン外で属人的・アナログに管理されることが多かったが、検査装置とリワーク装置のデータ連携により、修理箇所の座標情報や作業条件を自動で取得・記録することでトレーサビリティを確保し、作業ミスの削減と品質保証の高度化を実現している事例が紹介された。また、近年の部品不足や高価な電子部品の普及を背景に、「捨てずに直す」リワーク工程の価値が高まっていることや、地方都市を巡回する小規模展示会「むすび」の取り組みを通じた企業間連携についても共有された。
続いて株式会社ApstoWebの渡辺景太氏より、ノーコードツールを活用した中小企業の業務改善事例が紹介された。中小企業では資金やIT人材の不足から、手書き帳票やExcelによる業務管理が依然として多い一方、長年の運用により属人化・ブラックボックス化した「闇Excel」が現場の負担となるケースも少なくない。発表では、現場担当者自身が業務アプリの開発や改善に関わることで、業務の見える化とITリテラシー向上を同時に実現する取り組みが共有された。食品製造業における賞味期限別在庫の可視化や、製造業におけるアプリ分解によるブラックボックス解消などの事例を通じて、システムを一度作って終わりとするのではなく、現場で継続的に改善しながら「育てていく」ことの重要性について活発な意見交換が行われた。